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『芙蓉鎮』 中国映画 [映画]

社会人になってからなのですが、3年ほど中国語を習っていました。
その動機は、「日本と中国の友好の架け橋になりたいから」・・・というような大層なものではなくて、「中国へ旅行した時に、現地の人と会話ができるといいな」という単純なものです。(笑)

中国語講座では、普通の授業のほかに、香港映画ではない、中国本国の映画を観るという貴重な体験もできました。
『駱駝祥子(らくだのシャンツ)』とか『雷雨』とか『茶館』とか・・・。
中国の市井の人々のリアルな生活を描いたこれらの映画は、どちらかというと暗くて、悲哀を帯びていましたが、同時に生きるバイタリティにも あふれていました。

『芙蓉鎮』 1987年、謝晋(シェ・チン)監督作品です。
これはテレビ(BS2 )で観たのですが、吹き替えだったかな?
中国語の勉強にならないじゃん!(笑)



芙蓉鎮.jpg

芙蓉鎮 全長・公開版

  •  紀伊國屋書店
  •  DVD



芙蓉鎮というのは村の名前ですが、これは架空の村です。
そこに暮す若い夫婦は、米豆腐屋を経営していました。
二人は一生懸命、身を粉にして働きます。
明るくて美人で働き者の妻、胡玉音(劉暁慶 リウ・シャオチン)のおかげもあって、店は大繁盛。

しかし、折悪しくも、時は文革(文化大革命)の頃・・・・・・。
胡玉音の店の繁盛を妬んだ同業者が党に密告をするのです!
「あいつらは資本主義的ブルジョアジーです!」
と・・・・・・。

あわれ、店は没収され、あげくの果てに夫も殺されてしまった胡玉音は、罰として村の中の道(石畳)をせっせと掃除する日々を過ごすことになります。

DVD ジャケットの二人の男女は、
女性は、ヒロインの胡玉音(劉暁慶 リウ・シャオチン)
男性は、右派というレッテルを貼られ、彼女と一緒に村の道を清掃する罰を受けているウスノロ秦こと秦書田(姜文 チアン・ウェン)です。

二人は、やがて惹かれあい、子どももできるのですが、結婚を認められず、逆に罰として別れ別れにされてしまいます・・・。

その後、文革の嵐が過ぎ去り、それに翻弄された彼女の苦境もやっと終わりを告げます。
愛する秦書田も芙蓉鎮に帰ってきて、二人は米豆腐屋を再開するのでした・・・。


密告社会の怖さも、つくづく感じましたが、それ以上に、どんな過酷な環境の中でも「とにかく生きるんだ!」という強い意志で生きていく人の強さを感じさせられた映画です。


私の歴史認識としては、文革(文化大革命)=悪いこと というイメージです。
しかし、『紅衣少女』という文革時代のことを扱った中国映画を一緒に観た 中国人の国費留学生は こう言ったのです。

「あぁ、懐かしかったぁ。紅衛兵の あの赤いスカーフを巻いて毛語録の小さな本を持って、街の中を行進するのが子どもの頃の夢でした」

(えっ!!)
一瞬、耳を疑いましたが、冗談では なさそうでした。
うーっ、私にとっては、中国(中国人)は、まだまだ未知の存在です。


タグ:映画 1980年代
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コメント 20

u_yasu

中国語・・・習いたいなぁ〜と思いながらも、なかなか・・・。

この映画、気になります!
今度探して観てみたいです!!
by u_yasu (2008-09-11 00:41) 

たいへー

うう、日本語さえまともに話せないのに、
外国語なんて出来ませんよ、私・・・(大汗
by たいへー (2008-09-11 07:13) 

barbermama

日本人も戦時中はそんな感じだったのでは?
by barbermama (2008-09-11 08:04) 

おきざりスゥ。

barbermamaサンの仰るとおり大日本帝国の少国民もそんな感じでしたでしょう。ヒトラーユーゲントと云い情報を統制してしまえば洗脳―それも子供の洗脳なんて文字通り赤子の手を捻るようなものでしょう。

現代日本の我々すら情報が隠蔽されてしまえば汚染された米で作られた焼酎や煎餅に気づかず安全と信じて口にするのですから本当に恐ろしい。

内部告発なすった方は他の全社員と一緒に解雇されたのでしょうけれど失職も覚悟の上で良心に恥じぬ行いを選ばれたのでしょう、挙げられた映画で個人的な妬みで密告した同業者とは正反対の方。お蔭で怖ろしい偽装が表に出ました。有難いことです。

>中国(中国人)は、まだまだ未知の存在です。

広大な国土と膨大な人口いくつもの言語40を越す民族を抱える国。
仮に香港人と親友になっても福建省の人の文化は分からないでしょうし(そもそも言葉が通じない)西蔵の民を中国人と呼んで良いのかさえ微妙な問題でしょう。
かつてはソ連が厄介な隣人でしたが今は半島の2ヶ国と大陸の大国と友好を図る困難さが日々のニュースからも感じ取れます。
ご近所同士うまくやって行きたいものですが…
by おきざりスゥ。 (2008-09-11 17:07) 

かおり

オットはかつて中国語を習っておりました
今はサッパリかもしれませんねー^^;
紅衛兵が出てくる映画をけっこう観ましたが
ナニカの思想に肩入れしてそれを訴えて歩くのが
とても好きな国民なのじゃないか?
とそのたびに考えさせられます
正しいか、間違ってるかは別問題としてですけどね・・・
by かおり (2008-09-11 17:45) 

春分

映画って本当にすばらしいものですね。意識のなかったものへ意識が持てる。
この映画は見ていませんが、他の映画で共産主義独裁政権下の恐怖を知る
ことができます。
私も直接中国人から聞いたこともありますが、針の穴から見た文革だったかな。
by 春分 (2008-09-11 19:33) 

びっけ

u_yasu さん、nice!&コメントありがとうございます。
中国語は、学生時代に漢文を習ったし、漢字なら読めるし、麻雀も知ってるし(!)、簡単かな・・・と思ったら大間違いでした。
漢字は、日本語の漢字と もはや違っていて簡体字という略された漢字ですし、なにより発音とアクセントが難しい!
でも、おもしろいですよ! 機会がありましたら、ぜひ!
by びっけ (2008-09-11 21:30) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
何をおっしゃいます!
たいへーさんは、妖怪語ができるではありませんか!・・・たぶん。(笑)
by びっけ (2008-09-11 21:32) 

びっけ

barbermama さん、nice!&コメントありがとうございます。
当時は、そうだったのでしょうねぇ・・・。
その留学生の彼女にとっても、紅衛兵がやっていること(親や隣人を見張って密告!)は ともかく、見た目の華やかさと勇ましさと自信にあふれた様子は、きっと好ましいものに映ったのでしょうね。
by びっけ (2008-09-11 21:41) 

びっけ

おきざりスゥ。さん、nice!&コメントありがとうございます。
「洗脳」・・・嫌な言葉ですよね。
いかがわしい宗教団体やら、ご近所の某国が、まず想起されます。

国同士の問題は、いろいろな次元での思惑があるので一筋縄ではいかないように思いますが、身近な人間関係については、うまくやっていきたいものです。
まずは、人の話をよく聴くこと、そして、共感できるところを見つけて共感すること、わかりやすい言葉で自分の意見を伝えること・・・それらをしっかりできればいいかなと思っています。
by びっけ (2008-09-11 21:58) 

びっけ

かおりさん、コメントありがとうございます。
私に関して言えば、今やサッパリ~です。(^^;

『ラスト・エンペラー』にも『さらば、我が愛/覇王別姫』にも、文革のシーンが出てきますよね。
三角帽子を被らされたり、首から罪状を書いたカードを下げさせられて、町の中を歩かされるシーンには、心底ゾッとしました。
by びっけ (2008-09-11 22:09) 

びっけ

春分さん、nice!&コメントありがとうございます。
書籍や映像作品から、異国の地のあれこれの一端でも知ることができるのは、本当に素晴らしいことだと思います。
他の映画・・・『1984』とか!?・・・外したかしら?(^^;
文革時に悲惨な境遇に遭った人もいれば、のうのうと暮していた人もいて、当時の立場によっても、いろいろな見方があるでしょうね。
by びっけ (2008-09-11 22:19) 

ALBERT

私もしゃべれますよ~
ニイハオと、謝謝と不用謝と明白と不明白。(←それだけかいっ!)
by ALBERT (2008-09-12 00:28) 

びっけ

ALBERT さん、nice!&コメントありがとうございます。
不用謝は、どんな意味でしたっけ?
「あやまらなくてもいいよ」?
「どういたしまして」?
私の中国語は、今やそんな感じです。泣き。
by びっけ (2008-09-13 01:01) 

びっけ

チヨロギさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2008-09-13 01:15) 

びっけ

夢空さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2008-09-13 01:20) 

はてな

びっけさん、たびたびおじゃまいたします。
ブログを拝見していたらここにも共通点がありました。

私も45年前に中国語を少し習いましたが、5-6年前に中国の
友達が出来てから、中国の事を色々教わりました。
中国と言っても彼は新疆ウイグル自治区のウイグル人です。
私の町で中国語の講師をしています。

中国の映画もたくさん見ました。
http://8101.teacup.com/yorozuya/bbs/34
でも紹介しています。

また、彼の故郷の紹介もしています。
http://www.sime-jp.com/tabi/tabi.html
by はてな (2008-09-14 08:59) 

びっけ

はてなさん、コメントありがとうございます。
中国の映画をたくさん、観ていらっしゃるのですね!
はてなさんの掲示板に書かれていた中国映画の数々・・・「芙蓉鎮」しか観ていません。(^^;
ハリウッドの大手資本が絡んでいる大作の中国映画は日本でも上映されますが、普通の中国映画は、日本では なかなか観る機会がないのが残念です。
ウイグルの紹介ページも拝見しました。
内容が濃くて感心しました。
写真がたくさんあるから、様子がよくわかりますね。
私は中国語を習っていた頃、敦煌までは行ったのですが、その奥には行きませんでした。
ウルムチ・・・行ってみたかったなぁ・・・。

by びっけ (2008-09-14 21:15) 

薔薇少女

中国映画結構見ています。
紅いコウリャン、山の郵便配達、北京バイオリン、
???の三姉妹、あの子を探して、、、
「芙蓉鎮」は見てないです!
紅いコウリャンが一番印象に残っています。
by 薔薇少女 (2008-09-19 15:41) 

びっけ

薔薇少女さん、nice!&コメントありがとうございます。
わぁ! 中国映画、たくさん ご覧になってらっしゃるのですね!
『紅いコーリャン』と『あの子を探して』は、北京オリンピック開会式の演出をしたチャン・イーモウ監督の作品ですよね。
二本とも観ていないのです。(;_;)
観てみたいなぁ・・・。
by びっけ (2008-09-20 09:22) 

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