So-net無料ブログ作成
検索選択

『月読-自選作品集』山岸凉子 [マンガ]

伊勢神宮には正宮、別宮いくつもの神社があります。
今回の旅行では外宮と内宮にお参りしました。

伊勢神宮は結構歩くよ・・・と聞いていましたが、距離的には辛くありませんでした。
ただし、道が玉砂利なので足裏ツボ押しをされているような刺激がボディブローのように効いてきたのは きつかったです。

そんなこともあって、パワースポットと聞いていたけれど、お参りするのを見送ったのが別宮の月夜見宮(つきよみのみや)。
月夜見宮に祭られているのは天照大御神の弟、月夜見命(つきよみのみこと)です。
伊勢神宮の公式 HP では月夜見という漢字で統一されているけれど『古事記』では月讀命(つくよみ)と表記されてもいます。
山岸凉子の『月読』というマンガでも、表記は月読(つくよみ)とされていて、私はこの月を読むという漢字のほうが、何となく月を司る神というイメージがして好きです。

さて、マンガの『月読』で描かれるのは三姉弟の葛藤です。
太陽の神様でもある天照大御神は豊満で肉感的な熟女として描かれています。
二人の弟、月読と須佐之男は対照的なキャラクター
月の神、月読が繊細で内気で細面でイケメンに描かれているのに対し
風の神、須佐之男は豪快で乱暴で単純でマッチョに描かれています。

豊満熟女の天照ねえさんが、どちらの弟と気が合うかと言えば、豪放闊達な体育会系の須佐之男のほうなわけで、文系の月読くんの姉さん恋しの想いは空回りするばかりです。

まぁ、もとより、太陽と月ですから合わないのも道理であり、月読の自意識過剰な感じは、私もちょっと面倒くさくて勘弁かな・・・と思います。
表紙に描かれている悩める月読くんの表情は、なまめかしくてちょっぴりゾクっとするんだけれどね。

それにしても、『古事記』の登場人物たちをドロドロの愛憎ドラマとして描き出す山岸凉子の想像力には舌を巻きます。
それまで抱いていた清楚で品のある天照大御神のイメージが、この作品でガラガラと音立てて崩れました。(笑)

この作品集には、この他にも古事記題材の作品『天沼矛』や時代を現代に移し変えた『木花佐久夜毘姫』などが収録されています。
古事記にも出てくる蛭子を題材にした『蛭子』はモダンホラー風で苦手。
マンイーターの女の子の話です。(>_<)

amazon では『天沼矛』の途中までチラ見できます。


月読.jpg

月読―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)

  •  山岸凉子
  •  文藝春秋
  •  1996/08
  •  文庫

nice!(11)  コメント(13)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 11

コメント 13

たいへー

伊勢神宮参拝は諦めて、
おかげ横丁で舌鼓してました。(笑
by たいへー (2013-09-13 07:19) 

びっけ

たいへーさん、nice!&コメントありがとうございます。
おかげ横丁! レトロな雰囲気がいいですよね。
何を召し上がったのでしょうか? 
旅先の美味しいものは、幸せ度が上がりますよね。(^^)v
by びっけ (2013-09-13 12:18) 

びっけ

caramelpapa さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2013-09-13 12:19) 

びっけ

いっぷくさん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2013-09-13 12:19) 

めりー

月読・・と聞くと
私は源氏物語の月読の君を連想しちゃいます^^
このマンガは知りませんでしたが、
ドロドロの愛憎ドラマとは!昼ドラに使えそうですね(笑)^^
by めりー (2013-09-13 16:57) 

しまふくろう

 「はじめての古事記」を子どもと読んでいるところです。
わかりやすいのはいいのですが、神々の名がすべて「カタカナ」表記なのがちょっと。
 一緒に漢字も併記してくれるとイメージがふくらみます。
子ども向けのマンガも作ってくれると我が子たちも食いつくのですが。
by しまふくろう (2013-09-13 19:10) 

びっけ

めりーさん、nice!&コメントありがとうございます。
おぉっ! 源氏物語とは! めりーさん、雅ですわ!
確かに昼ドラに使えそうな・・・いやいや、子どもが見ないように深夜ドラマのほうが良さそうな内容であります。(^^;
by びっけ (2013-09-13 23:04) 

びっけ

しまふくろうさん、nice!&コメントありがとうございます。
「はじめての古事記」・・・いいですねぇ。
私も読んでみたいです。

うんうん、アマテラスオオミカミよりも天照大御神のほうが、断然、イメージがつかみやすいですよね。
学習マンガだと、くもん出版が出している「くもんのまんが古典文学館」シリーズに『古事記』がありますよ。
お子さんの学校図書館の蔵書にないかしら?
by びっけ (2013-09-13 23:10) 

びっけ

RodorigesEX さん、nice!ありがとうございます!
by びっけ (2013-09-14 12:34) 

しーちゃん

伊勢神宮、式年遷宮で賑わっているようですね。おかげ横丁の赤福は召し上がりましたか?
この本、持っていたハズと、本棚を探して、つい、読み返してしまいました。そうそう、神聖なハズの天照大御神がかなり悪女に描かれていて驚きますよね。怖い話も多いですが、私は「天沼矛」の第二話の短い話が後でジワジワと怖くなって好きかも‥‥20年前に桜の木に丑の刻参りをしたのは誰か?何のために?と。
by しーちゃん (2013-09-16 00:58) 

miel-et-citron

伊勢神宮、いいですよね!
一昨年行きました。
赤福と抹茶を店舗の喫茶の小上がりで食べれるのを
あとから聞いて、その場で食べなかったのを
後悔してしまいました(;・∀・)
by miel-et-citron (2013-09-17 20:59) 

びっけ

しーちゃんさん、nice!&コメントありがとうございます。
おかげ横丁には行ったのですが、赤福はものすごーく混んでいて、待つのが嫌いな夫と一緒だったので寄りませんでした。(^^;
おぉっ! さすが、しーちゃんさん! この本をお持ちなんですね!
私は某図書館から借りて読みました。
そうそう、丑の刻参りのあれは心理的に怖いですよねぇ・・・。
by びっけ (2013-09-19 19:21) 

びっけ

miel-et-citron さん、nice!&コメントありがとうございます。
まぁ、残念! という私も、今回は夫と一緒だったので赤福餅、食べ損ねました。(^^;
もし次に伊勢詣でするなら、1日に行って赤福の朔日餅(ついたちもち)を買いたいです。
by びっけ (2013-09-19 19:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。